2021/08/25世間の学校
人を読む「佐々木蔵之介」
異色の経歴をもつ今、売れっ子の俳優。1968 年生まれの 52 才、京都の酒造会社で生まれ、実家の酒造
業を継ぐつもりで大学は農学部へ。大学時代は演劇部へ。もともと演劇に興味があったわけではなく、社
会人として人前で活かせるようになりたいと同級生の誘いで演劇の世界へ。しかし、就職は大阪の広告代
理店(大広)へ。2 年半楽しませてもらいながらの仕事をしてサラリーマン生活をサヨナラ。在学中に参
加した「惑星ピスタチオ」の活動とサラリーマンの 2 足のわらじをはき、両立するも、94 年に退社してか
らは上京してドラマ、映画の世界へ。サラリーマンをしながら安定した生活基盤を持つ、その仕事をしな
がら別の仕事もする。副業、兼業をするという今の働き方を先行している。そして、副業、兼業について
目途がついたら脱サラして専業へ。働き方改革の見本のような人生。副業・兼業の見通しがつかないよう
なら、そのままサラリーマン生活を続ける。
映画「超高速!参勤交代」で 2015 年に日本アカデミー賞主演男優賞。昨年 2020 年放送の NHK 大河ドラ
マ「麒麟が来る!」でも豊臣秀吉(木下藤吉郎)役で出演。2 足のわらじという言葉があるが、サラリー
マンとしてスタートし、サラリーマンの立場を維持して演劇の世界で活動する。そして、演劇の世界への
手応えを感じたところで脱サラする。これが、これからの 2 足のわらじのあり方として考えてみてはどう
だろう!