2021/08/25世間の学校

時流を読む「公示地価と路線価」

新型コロナの影響は経済全体にどのような影響を受けているのか。さまざまな経済指標のうち、土地の
価格はとりわけ重要。土地は、最も重要な財産のひとつ。そのため、政府等の公的機関は土地に関する
データを定期的に発表している。第一弾は、3 月下旬に発表する公示地価。第二弾が 7 月 1 日に発表する
路線価。第三弾が 9 月下旬に発表する基準地価。

今年のトップの公示地価が 3 月 23 日に公表された。外国人が来ない。日本人も国内移動が少ない。3 密
回避で、人と人との接触機会が少ない。Stay Home で巣ごもり状態。その一方でリモートワーク、在宅勤
務の増加で職場に近い住宅の必要性は低下している。こんな状態で土地の価格はどうなるのか。令和 3 年
1 月 1 日現在の状況を見ると、全国平均では 6 年ぶりに下落。しかし、地域別に細かく見てみると、まだ
ら模様で、上昇するところも部分的にはある状況。札幌、仙台、福岡の上昇は何を意味するか。軽井沢、
熱海も上昇している。しかし、都心は全体的に下落するも、横浜、川崎、さいたま、川口、浦安あたりは、
上昇するところもある。

7 月 1 日発表の路線価では、コロナ禍の影響が更に進み全国平均で 6 年ぶりの下落（前年比 0.5%下落）
いずれにしても、土地の価格の行方は、このまだら模様から当分目が離せなさそうだ。この状況をどう考
えるか知恵の出しどころと言えそうだ。