会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
人を読む「松山英樹」

すごい快挙をやってくれたものだ。ゴルフのメジャータイトルの最高峰マスターズ・トーナメント(米
ジョージア州オーガスタナショナルGC)で日本人の松山英樹(29)が、優勝。日本人初であるばかりでな
く、アジア人初。夜中の実況中継にもかかわらず多くの日本人が衛星放送による生中継を見た。解説者の
中嶋常幸も感涙。日本人に勇気と感動を与えたこんなすごい人がいるものだ。

愛媛県松山市で生まれ、4 歳の時からゴルフを始めて、「ゴルフをやる環境を整える」ために、ゴルフ部
のある明徳義塾中学校へ転校。明徳義塾の高校から、仙台の東北福祉大へ。高校時代に全国高校ゴルフ選
手権に優勝。大学時代にアジアアマチュア選手権で日本人として初の優勝で翌年のマスターズ(2011)出場
権を獲得。2011 年は、東日本大震災にもかかわらず地元の応援でマスターズへ出場し、27 位と予選を通過
し、日本人として初のローアマチュア(プロゴルフ のオープン競技において、参加したアマチュア選手の
中で、もっとも成績が上位の選手のこと。日本では「ベストアマ」とも言う)となる。

2013 年にプロに転向し、その年に賞金王となり、同年秋から米ツアーに本格参戦して今回、最高の栄誉
を獲得。日本人選手がメジャーに出たのが 1932 年(全英オープン)。オーガスタに出たのは、1936 年とい
うから 80 年近くもかかった。日本ゴルフの黄金時代を築いた青木功、尾崎将司、中嶋常幸の「AON」でさ
えもなしとげなかった優勝を 29 歳の松山英樹はやってくれた。

練習、練習、そして練習とたゆまぬ練習が松山を作ったとも言える。松山英樹ありがとう。それにして
も良い成果を出すためには与えられた「恵まれた環境」に感謝するのでは無く自らの「環境作り」の大切
さを松山英樹は教えてくれた。

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取締役会長
浅沼邦夫