2021/07/28世間の学校
時流を読む「グレート・リセット」
毎年、世界の頭脳がスイスのダボスに集まり、地球的視点で経済について議論される会議がある。世界
経済フォーラム(WEF)による「ダボス会議」と言われている。今年は、新型コロナ禍のため、中止となった
が、予定されていたテーマが「グレート・リセット」です。地球環境をとりまく多くの経済的難問につい
て、世界的規模でリセットして 1 から作り直すのがメインテーマです。
VUCA(既存の価値観やビジネスモデル等では立ちゆかない時代→Volatility:変動性、Uncertainty:不
確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代といわれるようになって久しく、何が起きるか
わからない。何があってもおかしくない。何が正解なのかわからない。答えがあるのかすらわからない。
わからないことだらけの時代に突入したのが現在の状況です。このような状況の下では、我々は一体何を
すればよいのか。過去の成功、経験からは未来を読み解くことはできない。常識や当たり前もあったもの
ではない。こうなったら 1 からやり直すしかない。それが「グレート・リセット」です。
未知との遭遇でもあり、未知への挑戦でもあり、未知への歩みでもあり、まさに白紙の状態での再スタ
ート。これこそ「グレート・リセット」です。この点は、中小企業においても変わりはありません。それ
にしても大変な時代になったものだ。