2021/06/30世間の学校
言葉は語る「ながら族」
戦後日本の高度成長期、自動車、家電が全国に普及し始めた頃、ラジオ、テレビ、音楽等を聴きながら
勉強するという「ながら族」という言葉が流行した。当時この言葉の意味は、集中力のない代名詞のよう
に多くの人々から、蔑まれたりしたものだ。
それが、デジタル時代と新型コロナ禍時代において、再び脚光を浴びるようになってきた。「歩きスマホ」
は危険と言われて久しいが、それとは別にコロナ禍でリモートワークが日常的になり、「巣ごもり生活」が
多くなってきた。スマホを利用しながらのテレビ、家事、音楽、パソコンとマルチタスクの時代となって
きた。なぜ「ながら族」が増えるのか。時間を有効に使おうというコストパフォーマンスで時間の二重活
用が求められているからに他ならない。この方向は変わらないかも知れない。
そこで、この動きをビジネスに使えないかと考えてしまう。時間を無駄なく使おうとすると出てくるの
は「疲れ」。この「疲れ」をいやすビジネスが求められる可能性がある。中小企業にもチャンス到来か!