2021/04/28世間の学校
人を読む「オードリー・タン」
天才とは、まさにこの人のためにある言葉かもしれない。1981 年台湾台北市に新聞社勤務の両親のもとに生まれる。
小学校に入学して、まもなく 9 元連立 1 次方程式を解き、この段階で既に天才と目される。8 歳から独学でプログラミングを学び、小学 4 年生で 6 年生の学習課程を終了。中学時代は、「毎日登校しなくてもよい」と学校の許可を得て、老子、哲学書、詩歌、古典文学などを読みふけり、大学の授業を聴講し、インターネット上でプログラマー、言語学者、数学者など、さまざまな人と出会いながら、学びを深める。
14 才で、中学を自主退学。15 才でプログラマーとして仕事を始め、16 才で台湾の IT 企業の共同経営者となり、19 歳にして、シリコンバレーで起業。24 才でプログラミング言語、Perl 6 開発に貢献。トランスジェンダーであることを公
表し、女性へと移行する第二の思春期を迎える。27 才にして、シリコンバレーの Socialtext 社創業メンバーとなり、台北でリモートワーク。33 才で Socialtext 社を売却。ビジネスの世界から引退。その後、顧問を務めた Apple で人工知能 Siri のプロジェクトに加わる。
35 才という史上最年少の若さで、台湾の蔡 英文政権に入り、デジタル担当政務委員(大臣)に就任。2019 年アメリカの外交専門誌「フォーリン・ポリシー」のグローバル思想家 100 人に選出。
2020 年の初め、台湾の新型コロナウイルス対策でマスク在庫のリアルタイム情報「マスクマップ」を導入し、台湾をいち早くコロナ禍から守り、コロナ対策の優等生国家へと導く。今も自由な発想で、台湾のために尽力している。天才とはこういう人のことを言うのかもしれない!それにしても、天才を上手に活用する台湾のすごさには脱帽せざるを得ない。