2021/03/25世間の学校
時流を読む「コロナ時代の光と影」
どんな時代でも伸びる会社もあれば、倒産する会社もある。しかし、今回の新型コロナウイルスほど、企業の明暗を分けるケースは少ない。どんな時代でも絶対大丈夫という企業は少ない。新型コロナウイルスで、感染拡大防止には、人と人との接触防止が不可欠。経済の基本であるヒトが動かないのだから、ヒトが動かなければ、ヒトと行動を共にするモノも動かない。ヒトもモノも動かなければカネも動かない。経営資源のベースであるヒト、モノ、カネといったあらゆるものがストップしてもおかしくない。しかし、人間は生きていかねばならないから、食料品を止めるわけにはいかない。そして、食料品も誰かが運んでくれなければ食べられない。更に非接触時代は、まさにデジタル社会への移行とマッチング。こうして、コロナ時代の光と影が生じることになる。
政府は、2020 年 4 月 7 日に初めての 1 都 1 府 5 県に対する緊急事態宣言を発し、経済の全面ストップ状態に陥っており、4~6 月は、最悪期と言える。また、2021 年 1 月 7 日にも緊急事態宣言を1 都 3 県に、1 月 13 日には、7 府県を追加し、3 月 7 日まで延長した。良い業績は巣ごもり消費の食品、スーパー、冷凍食品や、非接触型社会を支える E コマース、M コマースや IT 業界、そして、命を守るマスクを始めとした医療系ビジネス。一方、交わりや、人が来る、人が動くのがベースのホテル、航空会社、ディズニーランドや JR 各社には、厳しいものがある。企業の光と影を探して、光の中に入り込むよう中小企業にもチャンスをつかんで欲しいものである。