会計事務所/税理士のための決算診断システム「社長の四季」

株式会社プロス/社長の四季

決算診断コラム

会計事務所経営・企業経営のお役立ちコラム

世間の学校
話題の企業「脇役企業」「いぶし銀企業」

日本がジャパン・アズ・No1 といわれた時代が昔懐かしの時代となってきた。失われた 20 年、30 年の間に
日本はすっかりしぼんでしまった。殆ど経済成長のない時代が余りにも長すぎる。アメリカでは GAFA(グー
グル、アマゾン、フェイスブック、アップル)といった IT 企業が世界のフロントランナーとして活躍してい
る。日本では、どうして GAFA のような企業がでないのかと囁かれることもめずらしくない。

しかし、企業の戦いは、主役だけでできるものではない。多くの脇役が存在しない主役は、ありえない。
日本にも主役にはなれないが、脇役として素材、部品で世界 No.1 企業は、結構あるものだ。立派な脇役があ
って始めて主役は安心していられるものだ。いわば、「脇役」という「いぶし銀企業」がいて、それが縁の下
の力持ちとして、GAFA を支えているともいえる。日本にはこうした企業が多くある。

ドラマでも良き脇役が、引き立て役として主役以上の働きをすることがある。信越化学(半導体シリコン
ウエハーで世界一)、エア・ウォーター(医療用酸素で世界一)、日本触媒(高吸水性樹脂で世界一)、東レ
(炭素繊維複合材で世界一)、SMC(FA 空圧制御機器で世界一)、ミネベアミツミ(極小ベアリングで世界一)、THK(直動案内機器で世界一)、堀場製作所(エンジン計測器で世界一)、このほか、デンカ、AGC、
京セラ、村田製作所、アドバンテスト、住友電工・・・脇役ではあるが、世界 No.1 企業は日本には、結構多い。

主役ばかりに目が移りがちではあるが、脇役にも光を当ててみれば、日本は、まだまだやれる!
日本の中小企業も期待を持てる企業は沢山あることも忘れないで欲しい。

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取締役会長
浅沼邦夫