2020/12/28世間の学校
言葉は語る「ワーケーション」
「ワーケーション」とは、「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」の組み合わせた造語。観光地、リゾート地といった地方、田舎の方で仕事をするというテレワークを活用しながら、働きながら休暇を取る過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。
働き方改革と新型コロナウイルスの感染症対策から新しい日常(ニューノーマル)が登場し、その一環として行われるようになった。豊かな自然環境の下で、通勤地獄とは全く関係なく、のんびり仕事することによって、創造性や生産性が高まり、有給休暇の取得率も高まるといった本人側のメリットの他、地方においても観光開発、人口流入によっ
て、人口増加や経済振興も期待できる。また、企業にとっても生産性の向上につながるとされている。まさに「三方よし」ともいえる。
しかし、仕事と休みの線引きや、勤務時間の認定の難しさと行った難点も指摘されている。この制度の本格化には、テレビ会議システムや Zoom といったオンラインに関する投資も不可欠とされている。早急な判断は避けるべきかもしれない。しかし、この方向性と流れは止めることができないのではないか。