2020/11/25世間の学校
人を読む「中野 信子」
人間は、時々おかしなこと、意味不明なことをするもの。それを全て論理的に解明することはできない。人間的欠陥なのか、精神的欠陥なのか。最後は脳の問題になる。今、最も売れっ子の脳科学者。東京大学工学部を卒業して、同大学院、フランス国立研究所ニューロスピンに勤務。帰国して脳や心理学をテーマに人間社会に生じる様々な事象を科学者の視点から解説。そのわかりやすさに人気の秘密がある。科学をわかりやすくをモットーに「サイコパス」(文春新書)、「空気を読む脳」(講談社+α新書)、「悪の脳科学」(集英社新書)等のベストセラーも多い。
サイコパス(精神病質)という反社会的人格を意味する言葉を通して異常と正常を生物学的、精神医学の見地から解明する。人は何故平気でウソをつくのか。人間の意思決定は、単なる金銭的損得だけで決まる訳ではない。何故、そんな決定をしたのかをつきつめると究極的には脳に行き着くのかもしれない。人間の動機や意思決定は複雑であり、合理性、論理性だけでは判断できないものがある。