2020/10/11決算診断情報
会計事務所の存在価値を考える!!
2011年3月11日に起きた東日本巨大地震は今まで平穏に暮らしをされていた国民生活に一瞬で大打撃を与えました。亡くなられた方へのご冥福と避難されておられる方へ心よりお見舞い申し上げます。
中小企業においても、直接また間接的にあらゆる影響が出ております。所長先生の皆様には、この大難局を乗りこえて、未来に必ずいいことが来ると信じてリーダーシップを発揮し、中小企業経営者の身近な相談役として支えていただきたいと思います。
東日本巨大地震の被害総額が民間機関の資産では20兆円といわれています。この自然破壊への建設復興が、必ず政府指導のもとに起きて来ます。「失われた財産」や国民生活に必要な「足らない商品」は、戻す復興が行われて行きます。
中小企業経営者にとって、今は過去最大の経営ピンチかも知れません。会社一丸となって、この苦境を乗り越えていかなくてはなりません。そのような時こそ、会計事務所の存在価値が問われてきます。
中小企業経営者の会計事務所への価値観も変わると思います。会計事務所も変わらなければならないと思うのです。料金が「安ければいい」と思う客層の中でも、質を求めて来ている経営者も多いのです。
企業経営者は、未来は「必ず良くなる」と思っていかないと生きていけないかも知れません。過去を振り返ると、逆境を乗り越えて、見事な人生を生きた人たちは、例外なく「物事を前向きに考える」「感謝の心を忘れない」「愚痴をこぼさない」「明るく謙虚である」という方向に、自分の心を鍛え続けてきた人たちであることが分かります。「感動と感謝」を忘れなかった人たちです。そのような人だから、ご縁のあった方々から苦境に立った時に助けの手を差し出していただけるのです。「艱難汝を玉にす」ということわざがあります。この苦難の時を乗り越えて、更に経営者としての価値が高まってくると思います。
自分の会社がこれからの社会の中で何が貢献できるかを、今こそ経営者としてしっかりと見つめ直していくことが必要かと思います。そのために重要なものが自分の経営力をしっかり把握していくことです。
社会に貢献していける会社として、
1) 社長自身としてどうのなのか?
2) 自分の会社の顧客(マーケティング)はどうか?
3) 未来に向けての商品(サービス)は何がいいのか?
4) 組織として貢献できる人材にしていくには何が必要か?
5) 社会の変化に対応して成長が図れるのか?
6) 活動できる財務状態になっているのか?
7) コンプライアンスも含めしっかりした経営管理体制は?
8) 想定外の危機にどう対応していったらいいか?
会計事務所として顧問先を守ることが最優先です。不測の事態に備え、スピーディーに対応することが、信頼関係をより強固にして行きます。「社長の四季」のマネージメント・パワーを活用して、中小企業経営者の身近な相談役としての存在価値を高めて行って下さい。