決算診断は最大のビジネスチャンス! 税理士・会計事務所のための決算診断システム「社長の四季」

おかげさまで社長の四季は25周年

第1回 決算診断へのご招待

「決算診断」システムの誕生!!

今から25年前の1984年に「決算診断」システムは株式会社プロスの母体である株式会社浅沼経営センターで、お客様である中小企業経営者へお役立ちをしたいとの一念から開発に着手しました。決算をしない会社はありません。

ところが、当時の企業経営者の決算に対する関心は決して高いものではありませんでした。むしろ、意識は低く、決算は専門家である会計事務所が作成して官公庁(特に税務署)に提出してもらうものという認識が一般的でした。それもそのはずで、決算の結果である「決算書」は数字の羅列と専門用語のオンパレードで経営者である社長からしたら、「経営に役に立たない」「義務的に作っているものだもの」……という考え方が大半でした。

経営者に何とか一年間の経営活動の成果である決算、決算書に関心を持っていただくにはどうしたらいいのだろうかと考え続けていたときに、会計事務所の「決算業務」には三つの位置づけがあると思いついたのです。

この三つの業務が会計事務所にとっての「決算業務」であると考えたのです。会社の通信簿である決算書を分析・評価・診断することにより、会社の強み・弱みから改善点が見えてきます。そこから、会社の良いところを伸ばし、悪いところを改善していける提案を社長へ提案できれば最高の「お役立ち」になれるのではと。それが「決算診断」システム開発のスタートになったのです。

開発する上で気をつけたことは、プロである会計事務所向けの「決算診断」ではなく、経営者である社長がしっかりと理解できる内容にし ていくことでした。会計事務所にとって共通言語である売上・付加価値・営業利益・経常利益・税引き前当期利益・税引き後当期利益や経営分析の総資本経常利益・総資本回転率などは経営者である社長にとっては外国語にしか聞こえないことをよく理解することから出発しました。

経営者である社長向けの決算書「決算診断」の内容として浮かんだのが、数字を数値に置き換え、その結果をグラフと図の表示により社長の頭にすっと入るようにし、また経営者側に立った文章による提案も加え、社長が何回も読み返すことに会社の経営状態をしっかり掴んでもらえるようにしたのです。

1985年経営体力診断システム
1986年決算報告会システム
1986年決算提案書システム
1990年社長の四季-発売
1993年新・社長の四季-発売
1999年社長の四季-改訂
2001年社長の四季-改訂
2002年決算診断ISO
2003年決算診断提案書
2004年決算診断実践会
2007年事業計画システム「経営コーチ」
2009年新・社長の四季-グレードアップ
●社長の四季の歴史

そして、完成したのが、「決算診断」システムバージョン1の「経営体力提案書」でした。当時はコンピュータもオフィスコンピュータしかなく、そのハードの機能を最大限に活用したものでした。

さらに、コンピュータもパソコンの時代へ変遷していったことを受けて、毎年、提案内容も改善を図っていきました。OSもDOSバージョン版からWINDOWS版へと進化を遂げて、現在のバージョンはオフコン時代から考えると25代目のシステムになっています。


「決算診断」は会社の「健康診断」

決算により会社の「財務力」を知る

経営者には若い方も年配の方もいます。年齢はさまざまですが、社長として会社を切り盛りしているからには、健康に気をつけられて日々の社長業を精力的にされていると思います。 健康な体があってこその仕事であり経営です。

「今、自分が病に倒れたら……」

経営に賭けてきた社長の目標が断たれてしまうかもしれません。会社の存続も危うくなってくる可能性があります。社員たちを路頭に迷わせるわけにはいかないなど、心配でたまらなくなると思います。

ですから、そうならないように日々健康には気をつけ、定期的に健康診断を受けているのではないでしょうか。それでも足りないと思われる方は人間ドックに入ったりもします。とにかく健康の維持には神経質になっている方も多いはずです。

健康診断では、さまざまな検査が行われます。血圧、血糖値、尿酸値、心電図、レントゲン、ガンの有無など。検査結果はレントゲンなど写真を目でみるものもありますが、大体は数値で示されます。その値が標準値と比べて異常に高かったり低かったり、あるいは急激な変化をしている場合は、医師は病気を疑い再検査をします。そして本当に病気が発見されれば、治療が始まります。

検査を聞く時は、ハラハラドキドキです。誰もが真剣に数値をチェックします。

会社の状態を示しているのが決算書です。しかし、決算書のデータではなかなか会社の健康状態はわかりません。ヒトの健康は体全体の働き、バランスで維持されているのと同様に、会社の健康状態も、さまざまな要素が連動して保たれているのです。営業の頑張りだけで業績が回復できるほど単純なものではなく、構造的な問題になっていることが多いのです。ほっておいたら病的状態になる。業績は下がり続けてしまいます。

「決算診断」はヒトの健康診断と同じ考えで会社の健康診断を実施するものです。会社の健康状態を見る要素として次の6要素が最適なものであります。

(1)経営活動で本当に儲かっているかをみる「収益性」

会社が成長・発展していくために必要な収益が獲得できたかどうかをみていくものです。また、会社の存続と更なる飛躍が遂げられるよう、十分な収益を上げることができるかどうかの判断材料になる要素です。

(2)効率よく成果があがっているかをみる「生産性」

経営資源と呼ばれる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を会社の中に投入し、いかにローコストでスピーディーに商品を仕入れ(作り)、それをどれだけ効率よく提供し得たかをみるものです。

(3)投下資本回収の効率性をみる「資金性」

経営活動に投下・運用した資本によって販売活動が行われ、それが売上によって回収されます。そこで、投下した資本が無駄なく使われているか、そして、その回収速度はどうかをみるものです。

(4)バランスよく経営の状態をみる「安定性」

バランスのとれた安定した経営が行われているかどうか、さらには、自社を取り巻く経営環境が変化しても耐えうる力がどれ位あるのかをみているものです。常に片寄らない平衡感覚が保たれているかをみるものです。

(5)資金の調達・運用形態に良好さをみる「健全性」

会社の財政状態の良否、支払能力の程度をみているものです。会社を継続的に運営していくために必要な資金の出所・使途は適正か、必要な資金をいつでも調達できる体制になっているかどうかをみるものです。

(6)業績は順調に伸びているかをみる「成長性」

会社に投下された経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」が毎年、継続的に効率よく活用され、成長・発展に向けての活動がとられているかの会社のバネの強さをみるものです。

 

これらの6要素から会社の健康診断を行い、検査結果に異常があった場合、その原因を経営者へ提示します。名医と呼ばれるのは、診断が上手な医師です。さまざまな数値を読み取り、その背景を問診の際に教えてくれるのです。

「決算診断」の目的は医師の問診のように会社の状態をきちんと知らせることにあります。

この問診の結果を踏まえて、経営者へ会社の健康状態を改善する動機付けを与えていきます。

「決算診断」システムは本決算・期中決算・事前決算と一年間を通じて提案する!!

企業経営はPLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACTION(改善)の継続です。この経営サイクルが機能している会社であれば、日々変わる経営環境や市場の動向にも対応でき、業界内で十分戦っていけるのです。

この経営サイクル(PDCAサイクル)に欠かすことが出来ないのが、決算診断です。

まず、Pの「計画」。決算診断で会社の経営体力の状態をしっかり把握し、自社の強み・弱みや経営課題を知ることで、適正な計画を立てることができます。また、分析によってどこに力を傾注すればよいかが分かるので、Dの「実行」もしやすくなります。Cの「評価」は期中の途中結果による分析ですので、四半期ごとにチェックする「診断」が有効です。そしてそこから問題点を抽出して、経営者に提示するので、Aの「改善」につながっていきます。

会社の決算期に合わせた、会計事務所しかできない貢献をすることにより、顧問先企業への信頼・信用の醸成が出来てきます。

次回は、決算診断実践会の会員事務所の事例を取り上げながら、地域中小企業へ決算診断の展開のご紹介をさせていただきます。